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ニュース/お知らせ

『能登唯一の木質バイオマス発電所が竣工しました!』

2018-11-12
輪島市で建設が進められていた「輪島バイオマス発電所」がこのほど完成し、平成30年11月12日に竣工式(火入れ式)がおこなわれました。
 「能登の里山里海」が世界農業遺産に認定されている管内の森林の多くは50~60年前に植林され、現在利用に適した成熟期を迎えています。しかし、森林保全に欠かせない間伐などで生じた木材のうち、利用されているのは70%程度で、未利用木材を有効活用するうえで同発電所の建設は地域林業振興の礎となります。
 また、同発電所で必要となる原木は年間約2万2000トン(日量66トン、335日稼働)で、全てを近隣地域の未利用材だけで賄います。発電所の出力は1994kW(キロワット)で、一般家庭の約2500世帯分に相当する年間約1万6000MWh(メガワット時)の発電量を見込んでおり、間伐材から木質チップを生産するチップ工場を併設しております。
発電システムはヨーロッパにて長期稼働実績のある高効率のガス化発電技術を採用しており、地域へエネルギーの供給だけでなく、将来的には水素ガスを精製することも可能とのことです。
さらに同発電所では林業分野の若い担い手不足を解決するため指導者を採用し、伐採事業を行う体制を整備し、当組合管理のもと間伐等の伐採作業も行っています。今後、能登森林組合では同発電所と協力し、人材の育成と木質資源の地域循環および地域の活性化に取り組んで行きたいと考えております。
 
竣工式・点火式
発電所外観
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